琵琶湖は、近畿圏1,450万人の飲料水や工業用水等の水源として、多くの人々の生命と生活を支えている。また、およそ400万年にもおよぶ長い歴史をもち、固有種の種類の多さからも淡水生物の宝庫として学術的にも貴重な湖とされている。このような琵琶湖の豊かな自然環境を保全し、更によりよい環境を未来の世代に伝えることは大きな課題である。

　本県では、昭和58年度より環境教育の大きな柱として、小学5年生を対象に「びわ湖フローティングスクール事業」を実施し、平成11年度より淀川流域の小学校を対象に児童学習航海の一環として「琵琶湖・淀川流域小学生交流航海事業」を、平成28年度より、県外交流府県を広げて「琵琶湖に学ぶ小学生交流航海事業」を実施してきた。

　平成27年9月施行の「琵琶湖の保全及び再生に関する特別措置法」には、琵琶湖は国民的資産であり、教育の充実等として「国民に対する琵琶湖の自然環境に関する教育」や「琵琶湖の環境の保全及び再生に関する教育及び学習の振興」がうたわれており、琵琶湖の大切さについて広く知ってもらうことができた。