指導によせて

指導計画の基本的な考え方

「フローティングスクール学習」とは、乗船前から乗船後までの一連の学習であり、乗船前から乗船後までの「フローティングスクール学習」を一つの単元として、学校の教育課程に位置付け、各校の総合的な学習の時間や各教科等と関連付けながら展開していくことが重要です。「フローティングスクール学習」の指導計画を立てるに当たっては、各教科等において身に付けた知識及び技能を活用したり、思考力、判断力、表現力等や学びに向かう力、人間性等を発揮させたりして、フローティングスクールのテーマについて探究することとします。そこで、フローティングスクールでは、探究的・協働的な学習を推進しています。

平成29年6月に告示された「小学校学習指導要領解説 総合的な学習の時間編」において、単元計画に際してのポイントとして、以下のことが示されています。

  1. 児童による主体的で粘り強い課題の解決や探究的な学習活動を生み出すには、児童の興味や疑問を重視し、適切に取り扱うこと
  2. 課題の解決や探究的な学習活動の展開において、いかにして教師が意図した学習を効果的に生み出していくこと

このポイントを踏まえ、フローティングスクールのテーマを柱として、「課題発見」「情報収集」「整理・分析」「まとめ・表現」のサイクルを連続・発展させていくこと、人間関係を構築し、それをいかし、さらに深める協働的な学習とすることで、課題の解決や探究的・協働的な学習活動が発展的に繰り返される一連の学習活動となると期待されます。

併せて、児童一人一人の教育的ニーズに応じたきめ細やかな指導や支援が行えるよう、学習船「うみのこ」を含めた船内設備の活用や、ICT機器をはじめとした学習備品等を効果的に活用したり、体験学習の充実を図ったりした「びわ湖学習」に取り組むことでインクルーシブ教育の構築を目指すことも重要です。

指導計画書の作成

目指す児童の姿について

実現を目指す「目標」として、各校の教育目標やびわ湖フローティングスクールの教育内容を踏まえ、乗船前・乗船中・乗船後における実際の探究的・協働的な学習の場面を想起しながら、どのような姿として実現されるかをイメージします。また、実現を目指す「目標」であることからも、およそどの教員も同じようにイメージできることが重要です。

フローティングスクールのテーマについて

目標を実現するにふさわしい探究課題および探究課題の解決を通して育成を目指す具体的な資質・能力の「内容」であることから、児童の学びや活動が具体的にイメージできること、学習の高まりや目的が示唆できることが大切です。

児童の実態

「目指す児童の姿」を実現するためにふさわしい「フローティングスクールのテーマ」を通して育成する具体的な資質・能力についてどのような実態(活用や発揮することのできる各教科等で身に付けた資質・能力)の把握や展開される学習活動について、どのような経験(各教科の特質に応じた見方・考え方)をもっているのかを明らかにする必要があります。

教材について

びわ湖や郷土を含む、児童を取りまく全ての環境を教材としてとらえ、『「湖の子」体験学習』を中心として、児童の学習を動機付け、方向付け、支える学習の素材となるものを考えます。また、教材を通して学ぶ学習事項について分析し、教材のもつ魅力を具体的に把握することが大切です。

学習の展開についての配慮事項

探究的・協働的な学習を展開していくためにも、乗船前から乗船後までの目指す児童の姿がつながるとともに、児童の思考のつながりや児童と学習のつながり、児童と人とのつながり、児童とびわ湖(環境)とのつながりといったつながりを意識した展開とすることが重要です。そのためにも「考えるための技法」の活用や体験学習の充実、複数校での乗船で生まれる協働的な取組などに配慮する必要があります。

フローティングスクールホームページとの連携

びわ湖フローティングスクールホームページを利用して、フローティングスクール学習に関する資料を作成することができます。びわ湖学習・船内生活の学習資料や指導資料など、最新の資料をダウンロードすることができます。

また、学校からフローティングスクールに提出する書類を専用のメールフォームから電子メールに添付して提出することができます。さらに、児童向けページを、航海前後の学習に活用することができます。

児童用ページ

教職員用ページ

保護者用ページ

事業概要

ホームページQRコード

最新の情報はびわ湖フローティングスクールホームページで随時更新されます。
https://www.uminoko.jp」で閲覧またはダウンロードできます。

他機関との連携について

意義・目的

他機関との連携を通して、フローティングスクール事業のより一層の深化をはかります。各分野において専門的な機関と乗船前や乗船中、乗船後の連携により、児童学習航海の学びの充実をはかります。

関係機関連携内容例

びわ湖フローティングスクール関係機関連携一覧

関係機関名 主な関連内容
滋賀県 水産課 琵琶湖に生息する魚全般について
(乗船前・乗船中・乗船後)
滋賀県 食のブランド推進課 滋賀や琵琶湖の「食」、環境こだわり農産物、地産地消について
(乗船前・乗船後)
滋賀県 琵琶湖保全再生課 琵琶湖の価値や暮らしとのつながり、保全再生の取組について
(乗船前・乗船後)
滋賀県 森林政策課 琵琶湖とその周囲を取り囲む山々との関わりについて
(乗船前・乗船後)
琵琶湖環境科学研究センター 琵琶湖の水質について
(乗船前・乗船後)
琵琶湖博物館 琵琶湖に生息する動植物について
(乗船前・乗船中のテレビ会議・乗船後)
  • 「目指す児童の姿」、「フローティングスクールのテーマ」に合わせて、活用を検討する。
  • 連携可能な時期や回数が限られていることがあるので、実施を検討する際には関係機関とびわ湖フローティングスクールまで問い合わせる。
  • その他、地域にある諸団体との連携も活用すると、琵琶湖と児童の身近な環境との比較や対比、重なりなどを考えることも期待できる。
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